2003年の日記(ぶっ通しバージョン)


3月2日 今年は無事に年を越したようです

 今年に入って数回飼育槽を覗いてみましたが、動いてはいないものの死んでもいないようで、「今年は無事に冬を越せたんだろうなあ」と思ってみていました。なにせ去年は大型飼育槽2個分を★にしてしまいましたから、今年もいささか不安でした。去年はDIYブランドの朽ち木マットで失敗した為、今回(去年)は多少割高でも信頼できるメーカーのものをマットにしていました。

 この頃の北陸平野部は、たまに最高気温が10度を超えるようになってきており、ぼちぼち幼虫にも動きが見られるようになってきています。左側の写真は立て続けにとってものの1枚ですが、この前後で幼虫が体を動かしていることが分かりました。

 右側はもう一つの飼育槽の写真で、4頭の幼虫の姿が見えます。

 ・・・しかし、なかなか肉眼で見ている通りの写真が撮れません。三脚に乗せて、フラッシュを使わないような設定にしているのですが、どうしても飼育槽表面のアクリルが反射光を入れてしまいます。多分こういうときは偏光フィルターを付けなければならないのでしょうが、そういう光学機器についての知識がありません。デジカメにそんなパーツがあるのでしょうか?

    

4月18日 もうすぐG.W.

 加賀平野はここ2、3日、フェーン現象もあって気温がぐんぐん上がっております。昨日などは摂氏25度を超える夏日になっています。

 飼育槽の中で活発に活動しているようで、上の方の糞がだいぶ厚くなり、飼育マット全体のかさが相当下がってきました。それで、マットを足すのに合わせて一度飼育槽を点検してみることにしました。

 左の写真は大きさを確認するために金魚の砂利取り用シャベルに乗せてみたのですが、あまり比較対象にならなかったですね(笑)。タバコの箱など置いてみればよいのでしょうが、タバコを吸わないモノで・・・。この個体が特に「デカイ!」というようなことはありませんが、約50匹いる中にはけっこう大きく感じるものもいました。

 右の写真は2つある飼育槽のうちの一つです。15頭の幼虫が写っていますが、このあともう5頭この飼育槽に入れました。長辺が45センチほどの中型水槽を使っているのですが、この頭数はやや多いように思います。サナギになる前に大型の飼育槽に移してやろうと思います。

   

 昨年何度かメールを下さった後藤さん(名前出してもよかったのかな?)から、今年もメールが届きました。いよいよご自身のサイトをオープンされまして、セミが羽化する連続写真や風景写真などを掲載しておられます。カブトムシ仲間でもありまして、今年は50頭ほどの幼虫が飼育槽にいるそうです。是非一度そのサイトをご覧になって下さい(→後藤さんのサイト「G_TO_Yのほーむ」へ)

6月10日 サナギが見えた!

 暑く感じられる日が多くなってきました。日射しはもう夏ですね。

 G.W.を過ぎてから一度はマットの中の状態を確認しようと思っていたのですが、結局時間を取れずじまいになっていました。「そろそろやらなアカンかな」と思い立った頃、幼虫が蛹化し始めてしまいました。

 これまで5年ほど飼育してきましたが、自分の飼育環境でいつ蛹化が始まるのか観察する機会がありませんでした。今年たまたま、写真のように飼育槽の壁際で蛹化する個体がいくつか見られたので、「ああそうか、6月上旬に始まるのか」と確認できた次第です。

 下の3枚の写真は連続写真ではなくて、同じ日に撮影した3頭の個体です。通常の幼虫が飼育槽の壁際に姿を現すことはよくありますが、その時は窓のように開いた部分の周囲に特に変化はありません。しかし蛹化する時にはこの窓の周囲に、写真に見られるような黒っぽい枠のような部分が出来ます。
 これは蛹室がただの部屋ではなく、周囲が粘液か何かによってセメントのように固められて作られるカプセルの様な物であることに依るのでしょう。

   

上左:体色がまだ白っぽいですね。
上右:少し褐色になってきています。
下:蛹になっています。でもこの状態でもかなり活発に動いています。


7月11日 羽化完了

 1週間ほど前から羽化が始まりました。今年はとても小さなオス、いわゆる「チビカブ」が数頭見られました。今年の羽化第1号もチビカブで、そのあと続けさまに出てきた数頭のうちのオスは、全部チビカブでした。「これはひょっとして今年のオスは全部これか」と思っていたのですが、その後普通の大きさのオスも次々に出てきました。

 今年は50頭ほどの幼虫がいたのですが、幼虫の大小にかなりはっきりした違いがあり、普通の大きさのものと、目立って小さいものとがいました。今年の幼虫は近親交配で生まれている可能性があるので、目立って小さいものの数がかなりあったのは遺伝的な要因でそうなったのかもしれません。

 それから成虫はどうやら羽化して地面の上に出てくると、即交尾が可能なようで、どう考えてもその日出てきたオスとメスが合体したとしか思えないペアがありました。今年のカブト達は親は2ペアしかないはずなので、かなり高い可能性で近親交配が重なることになります。それは避けた方がいいだろうと思い、カブトが活動する時間帯には必ず飼育槽の側にいて、羽化してくる個体をオスメスそれぞれ別のケースに分けようとしました。しかしちょっと目を離したスキに、それまでいなかった成虫が出てきていて、しかもオスメスでヨロシク(?)やっているのです。参りました。

 その数日後、およそ全部の羽化が終わった頃を見計らって羽化用の飼育槽をひっくり返したら、数個の卵が見つかりました。早くも産卵まで済ませていたのです。

 今年はオスが10匹くらい、メスがなぜかその倍以上の割合で羽化しました。全部飼うのも大変ですし、狭いところに詰め込んでおくとケンカとかで寿命が短くなるので、とりあえず知り合いの子供に5匹ほど引き取ってもらいました。

 エサはバナナを使っています。人口のエサ、例えばゼリーなども食べるのですが、バナナの方が好みのようで、半分に切って置いておくと一晩で皮だけになっていることがあります。

    



 

上左:今年一番のチビカブ。 上右:左の写真ではよく見えないのですが、確かに角のあるオスですよ。
中:普通の大きさのオスもちゃんといます。でもチビカブの方が動きは活発です。
下左:早くも産卵していました。4個の卵を見つけたので、急いで人工卵室を用意してやりました。
下右:★になってしまった幼虫とサナギ。完全に羽化を終了している個体もあります。
なぜ途中で★になってしまったのか分かりませんが、今年はマットが固く締まりすぎていたのではないかということと、
先に羽化したメスが飼育槽の中をはいずり回って蛹室を破壊してしまったのではないかという可能性もあります。


7月20日 アリん子対策

 エサをバナナにしていたせいか、ある日突然飼育槽に大量のアリがたかっていました。家の古い部分の隙間から延々と隊列を組んで入り込んできていて、気が付いた時はバナナにびっしり。カブト達があまり気にもしていないようだったので、とりあえず一安心。けれどとにかくうざったいので虫を別の飼育槽に移しマットを天日干ししてアリん子を追っ払ってやりました。
 隊列を組んでいたアリは箒で掃き集めて屋外へ放り出し、次にアリん子対策。マットを調合する時に使う大型のトレイに水を張り、その中に飼育槽を置くことにしました。アリは水を嫌うようで、これで飼育槽の所まで辿り着くアリがいなくなり、二度と隊列を作ってくることもなくなりました。


 

左:左官作業用のタフ船に3センチほど水を張って飼育槽を置いてます。
右:水槽台の脚が錆びるといけないので、水を張ったタフ船の中に煉瓦を置いてその上に水槽台を置きました。

9月8日 続々孵化

 9月になりまして、朝夕はずいぶんと涼しくなりましたが、日中はいまだに真夏日です。
 7月の上旬に羽化した成虫たちですが、まだまだ活発に動いているようです。エサのバナナを2日に一度取り替えるのですが、ほとんど皮だけになっています。
 ★になってしまった虫も何頭かいますが、羽化した個体の半数はいまでも生きています。
 今年は知人のお子さん達に何頭か引き取ってもらったのですが、少し飼育方法をアドバイスした(「できるだけ大きなケースで」「マットの湿り気を欠かさずに」・・・など)だけで皆長生きさせてくれているようです。

 飼育槽を点検した時に卵がたくさん見つかったので、孵化用のケースに移しておきました。それがいま続々と孵化しています。下の写真では3頭孵化しています。



 



上3枚:まだまだ元気な成虫たちです。
バナナのエサにかぶりついております。
マットまみれになってあまり綺麗でないので、悪しからず。

11月2日 霜月のカブトムシ

 11月に入ったのですが、異様に暖かい日です。日向に置いたクルマの温度計が30度を超え、エンジンをかけるとエアコンからひんやりした空気が吹き出しました。
 そして、最後の一頭になっているのですが、オスがまだ生きているのです(!)。今年は総て7月中に羽化しているので、このオスは優に3ヶ月以上生きていることになります。10月中に室温が10度以下にまで下がった日もあったはずなのですがそれも乗り切り、生存記録を伸ばしています。

 幼虫の方は例年の通りに成長しているようなので、写真は残していません。ただ、一つのケースに60頭近くの幼虫を入れていたとき、盛んに表面に姿を現していたので、飼育槽を追加して一つ当たりの幼虫の収容数を30頭くらいにしたら、ほとんどマット表面に出てくる幼虫はいなくなりました。(やっぱり人口過密だったのね・・・)





11月12日 幼虫調べ

 冷たい雨が降るようになり、さすが最後まで残っていた一頭のオスも★になりました。
 少し時間が取れたので、一度幼虫の飼育槽を点検してみることにしました。今年は3つのケースに分けて飼育していたのですが、それぞれに何頭ずつ入っているのか全く分かっていませんでした。それで大きなプラケース(佐官業者用のタフ舟)に一気に全部の飼育槽の中味をぶちまけ、飼育槽に一頭ずつ順番に入れていって数を数えることにしてみました。
 結局3つの飼育槽に23頭ずつ、合計69頭の幼虫を数えました。・・・69頭!(来年羽化する頃がまた大変だ・・・)
 一つ気になっていることは、今年の幼虫たちが頻繁にマットの上にはい出してくることです。これまで私の飼育環境ではあまり見られなかったことで、一昨年にそういう状況になったときは幼虫が全滅しました。蛹化前の幼虫がマットの上に出てくる場合についての考察は「カブトムシ通信」に記載されていますが、肥育途中の幼虫についてははっきりした理由を述べているサイトがないように思います。
 何らかの理由でマットの中が快適でないのだろうと思われますが、マットの質や湿り具合、気温は特に問題がないと思うので、今回の場合は「飼育密度」の要因が考えられます。あまり詰め込みすぎはよくない、とおおざっぱなことしか書けませんが、飼育密度の高いケースでマットの表面に出て来ていた幼虫を飼育密度の低いケースに移したら、あまり出て来なくなりました。
 前回の日記に引き続き、「幼虫は過密飼育がお嫌いかも?」という報告でした。



今のところ今年最大の幼虫。



大型プラケースに全部ぶちまけたところ。

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