8月3日 卵が採れました

 ここ2〜3年、毎年50匹以上の幼虫を育てることになっていて、そろそろ規模を縮小しようと思い、今年はペアを1組だけにしました。「卵が採れなくてもいいや」というような態度でやっていたもので、マットもあまりよい状態ではなかったようです。半数以上がすでに薄茶色に変色しかけています。おそらく孵化率は1〜2割かと思います。

 例えば写真右側中央の卵は表面も真っ白で十分にふくらんでいますから、このまま行けば孵化するでしょうが、右上45度の方向に見える卵は色もくすんでいて、おそらくもうすでに死んでいるでしょう。この卵を生み出したペアはまだ健在ですので、これからしばらくは産卵が続くと思われます。まあ、20頭程度の幼虫なら大きめのケース一つで済むので、そのくらいに収まればいいな・・・と思います。

   
左:人工卵室用のケース全景。26個採卵しました。
右:いちばん状態のよさそうな卵を中心に拡大してみました。いちばん右の行のいちばん上の卵は
茶色くしぼみかけていたので、おそらく孵化できないと思われます。
 ところで最近新聞やニュースなどでよく取り上げられているのが、「洋カブ、洋クワ」の話題です。植物検疫に関する法律が改正になって、輸入できる昆虫の種類が大幅に増加したんですね。それでこれまでは写真でしか見ることのできなかった熱帯産の大きなカブト虫やクワガタ虫が大量に輸入されるようになってきたのです。
 でもこの法律は、国内の植物に害を与えるおそれがないから許可しているだけの話で、国内の在来種に対する影響だとかそんなことまで考慮に入れているわけではないということです。カブト虫についてはまだ影響が報告されていませんが、野外で捕獲されたクワガタのDNAを鑑定してみたら、どうやらすでに海外種との交配が野生で進行しているようなのです。
 カブトムシについて、以前私は「熱帯産カブトの幼虫が日本の冬を越す心配はないだろう」と考えていたのですが、かなり温暖化の進んでいる昨今、楽観できない状況なのではないかと不安を抱きつつあります。

 そりゃあコーカサスやアトラスなどの大型カブトは見応えもあるでしょうが、わたしはこのサイトのトップに書いているように、日本のカブト虫の姿形が大好きです。いつまでも、夏には日本のカブトムシを見ていたいです。