カブ偏日記


そもそもの始まりは・・・

2年前(’98)の夏、知人が娘に「カブトムシ捕まえたからあげるよ」と電話をくれたのがことの始まり。昔の昆虫少年の血が騒いで、結局父親の方がはまってしまった。
昔は成虫を捕まえてきてスイカを与えていただけだったが、この頃は豊富な飼育ノウハウがネット上や書籍で手に入る。飼育のための製品もたくさん売られている。幼虫のブリーディングが簡単に出来てしまう。
成虫を見ているのも楽しいけれど、この幼虫のブリーディングがまた楽しい。それなりに気を使ってあげれば、みるみるうちに巨大化してくれる。なぜか非常に愛嬌のある姿ではありませんか。

 

で、その後羽化、交配を繰り返して今年また、元気なイモムシ達がマットの中 でうごめいております。
(上の写真は99年の秋)

娘はこのイモムシを触るのが大好き。
 娘「このぽよぽよした感じが、たまんないんだよね〜」。
 父「ちゃんと手ぇ洗えよ」
 娘「ウン、あとで洗う」
 父「アホタレ、幼虫に雑菌を付けんためじゃ」
 娘「・・・」


’00 8月上旬 ミレニアム幼虫 そして実験開始

いよいよ今世紀最後の幼虫世代の誕生。孵化して二日ほどたったところと思わ れる。右上は1円玉。マットは市販のクヌギマットと腐葉土を2:1くらいに混 ぜたものを使っています。

幼虫はどんなエサが好きなのか!大実験

クヌギチップのみのマットと、腐葉土を混ぜたマットと、幼虫はどちらが好き か、という実験をやってみることにしました。
まずクヌギチップのみのマットと、半分くらい腐葉土を混ぜたマットを、飼育 ケースにしきりを入れて半分半分に詰めます。あとはしきりを外して準備完了。
同じころに生まれた2齢幼虫を10頭選び、それぞれのマットの上に5頭ずつ 乗っけ、マットの湿り具合を同じように保ちながら、あとは半月ほど待てばよし 。

 

幼虫達はマットの上に置かれると間髪をおかずに潜り始めます。

色の白い方がクヌギチップのみ、黒っぽい方が腐葉土半分混ぜ。ちなみにクヌ ギチップはフジコン製「ジャンボふるさと」(4.8リットル入り200円)、腐葉土 はJTブランドの腐葉土(5リットル入り250円)。

8月下旬 「幼虫はどんなエサが好きなのか」 結果発表!

幼虫を仕込んで20日ほど経ちました。時々ケースの壁の所に姿を見せました が、ほとんどはマットの中で過ごした模様。娘の夏休みも終わりに近くなった日 の午前中、ケースをひっくり返してみました。

とりあえずちょうど真ん中に1頭、腐葉土混じりの側に1頭見えます。残りの 姿は見えませんね・・・・。ところがこのあと全体をほじくってみると、残りの 全部が腐葉土混じりの方にいたのです。圧倒的に、腐葉土混じりの勝利でした。でも10頭入れたはずなのに、9頭しかいませんでした。1頭は土に 還ったのでしょう。

   

それから、このケースの中にいた幼虫の中の一匹。脱皮直後のやつにたまたま 遭遇。右はそのお尻にこびりついていた抜け殻。頭の白い幼虫を見て、すわアル ビノか、と思ってしまった私。上半身だけを見ると、映画の「エイリアン」を連 想させる姿。方眼紙のマス目は1目盛りが5ミリです。

9月3日 家族計画は慎重に・・・ってか?

 とにかく今年は無計画に繁殖させてしまったので、幼虫の数がやたら多くな ってしまった。既に巨大な3齢幼虫になってしまった個体もあれば、最後の雌が いまだに産卵し続けている可能性もある。おそらく全部で60匹は軽く超えてしま うのではないだろうか。(4頭のメス親から。しっかしどーすんだよ、これから のエサ。)
 とりあえず手持ちの水槽やら飼育ケースに分けて飼育していたけれど、いつ までも手のかかることしてるわけにもいかない。他のサイトでよく見る「大型衣 装ケース法」を導入しました。(それでも全然足りません。お近くのかたで里親 になって下さる方を募集します。)

9月22日 飼育ケースのお引っ越し

 手狭になった中型の水槽から大型の水槽に入れ替えてやった。最後のメスか ら生まれた幼虫もぽいぽい放り込んでいたから、このケースに何頭の幼虫がいる かよく数えていなかったのがまずかった。左の写真で19頭。このあともう11 頭掘り出したから、計30頭。卵のパックを使ったのは、引っ越しまでの間に噛 み合ったりしないようにという配慮だったが、右下のやつなど既にとなりのボッ クスへ身を乗り出している。

 

幼虫の潜行スピードは結構速い。大きいやつ10頭をマットの上に放し、カメ ラを構えてズームを調整している間にすでにお尻しか見えていないやつらがいる 。

10月6日 里子のお引っ越し

富山県五箇山に住む友人が幼虫を少し引き取ってくれることになり、里子に出 すことになりました。その友人も息子のためにカブトやクワガタを家で飼わされ ているとのこと。
飼育ケースのマット交換を兼ねて幼虫を掘り出し、始めに出てきた10頭を別 のケースに移して、「元気でナ〜」。

 

古いマットをふるいにかけると、今の時期は大量の糞が分別されます。今日の 作業では、60センチ水槽半分くらいのマットから、バケツ1杯を超える糞が出 ました。ふるいの目を通ったマットと新しくブレンドしたマットを混ぜ合わせる のが、最近の私のお気に入り。古いマットには少量の糞が混ざっているのと、少 しずつ熟成が進んでいるのとで、幼虫達にも住み易いのではないかと勝手に判断 しています。人間も、新湯(さらゆ)よりは二番湯の方がお肌に優しいと言うで はないですか。

10月7日 ロケハン兼ねて動物園へ

 今年繁殖しすぎたカブトムシ達、来年成虫になったらまた自然へ帰してやり たい。けれどカブトムシが繁殖できそうな里山はどんどん開発で少なくなってき ている。クヌギなどが多く見える山を探すのはなかなか難しい昨今である。娘の 学校が休みだったので、去年新装オープンした「いしかわ動物園」を見物がてら カブトムシが生きて行けそうな山をロケハンする。(今回の写真は、動物園)

 

 


10月9日 エサの中に糞? 糞の中にエサ?

20日程前に引っ越しした衣装ケースのマットを少しほじくってみたら、なんと 糞だらけ。確かあのときマットは全部ふるいに掛けたはずだから、この糞は新し い糞だ。マットに糞が混じってるんじゃなくて、糞の中にマットがあるという状 態に近い。まあ上の方だけかもしれないが、新しいマットを追加がてら、糞をふ るい分けることにした。それにしても猛烈な食欲だ。

 

左:作業前のマット全体量、右:ふるい分けられた糞。大型のプラだらいに半 分近く。30頭も幼虫を入れていたらそんなもんか。(写真が暗くてゴメンナサ イ)

私の手は普通の成人男性の手の大きさですが、それと比べてどうでしょう。今 年の幼虫はずいぶんと大きいような気がする。(ホントは直に触らない方がいい のですけど)

10月23日 どうでもいいけど

カブトムシの飼育にはどうでもいいことですが、私の誕生日です。

10月24日 マットの追加

 この季節、やるべきことはマットの湿り具合のチェックぐらい。それと、今年はもうケースの中の幼虫達をチェックすることもないだろうと、越冬体勢までマット量を増やしました。

60センチ水槽の9分目くらいまで一気にマットを追加。この水槽の中に18頭くらいいます。

 

左:水槽の壁に姿を見せた幼虫の1頭。 右:現在の飼育状況。新聞紙は通気かつ小バエよけ。

 越冬の準備については新潟県のiida@さんからご質問のメールを頂きましたが、酷寒の北海道を除き、ヒーターなどでの加熱は必要ないと思っています。
 私の場合は飼育ケースの周囲を厚めの発泡スチロールの板で囲うぐらいです。まあ、その時期になったら写真を載せますけど、まだまだ日中の気温が20度を超えるような日が続いているので、越冬準備はまだしばらく先のことになりそうですね。
 それにしてもこんな時期に蚊に喰われた。10月の下旬だぜ? 地球温暖化の影響でしょうか。

11月6日 マットの中は何度?

 特異日と言われる11月3日から今日まで、11月とは思えない陽気の日が続いています。今日も国道の電光温度計は20度を超えた数字を出していた。
 この冬は室温とマット内の温度差を測定してみようと思い、近所のホームセンターで土中用の温度計を購入。普通の寒暖計にプラスチックの枠がついた園芸用のもので約300円だった。室温計はスヌーピーのキャラクタ温度・湿度計があったのでそれをカミさんに内緒で使うことにする(どうせすぐバレるけど)。

  

左:本日の気温は20度 右:引っ張り上げるためのひもを適当に結んで埋める。

 温度計をマットに突き刺すと幼虫を串刺しにしてしまうかもしれないので、手で穴を掘ってまっすぐ立てて埋める。この間、幸いにして幼虫には遭遇しなかった。場所は60センチ水槽のほぼ中央、温度計の赤玉部分はマット表面から20センチ、水槽の底から10センチくらいの所にあります。

今日は他にマットの湿り気の調節だけ。比較的暖かい日が続いているのでマットも上の方は乾き気味で、水をかけておいてやる。写真に写っている向こう側の壁に1頭ずつ幼虫の姿が見えていました。(土中温の測定は、外気温がだいぶ低くなってから始めます。今日はセッティングのみ。)

12月16日 飼育マットの温度測定(その1)

 前回の報告(11月6日)から1ヶ月以上経ちました。その後、マット内の温度を測定する以外、それらしいことは何もやっていません。その温度測定も「今日はずいぶんと寒いなあ」と思った日に2回行っただけ。今シーズン、北陸の平野部ではまだ1度しか雪らしい雪が降っておらず、その雪もすぐに消えてしまいました。
 そういえば10匹ほどを里子に出した五箇山の友人は「こっちは30センチほど積もってるよ」と言っていましたが、みんな(幼虫達)どうしているでしょうか。
 それで今回の報告ですが、数字の記載だけです。
 まず、11月29日午前8時頃の測定では、外気温4度、地中温9度でした。次に、12月12日午後4時頃の測定では、外気温3度、地中温6度でした。
 ウ〜ン、6度? 結構寒いんじゃあないかなあ。まあ私だったら裸で過ごすなんてことはできませんねえ。やっぱり防寒対策を多少してあげた方がいいでしょうか。北海道のようにヒーターを使うまでは必要ないでしょうが、断熱板を周囲に張ってあげるとか・・・。なにせ幼虫達は、自然の環境では地中深く潜ろうと思えば結構深くまで(地上よりは暖かいところまで)行けるわけだから・・・。  

12月30日 とりあえずの冬支度

 今年は暖かい日が続いていたことと、「家の中に置いておけば、北海道以外はべつに何もしなくていいんじゃないか」と思っていたこともあって、特に冬支度ということはしていませんでした。しかしデータを取ってみるのもよかろうと、防寒対策をした飼育槽を用意してみました。下の写真にあるように、たんに水槽の周囲を2センチメートルほどの厚みの発泡スチロールの板で囲んだものです。これでも充分に断熱効果はあると思います。 

 

 飼育槽が置かれているのは木造家屋の2階で、いつもは暖房などしない空き部屋。娘が町の祭りなどですくってきた金魚の水槽と同居です。幼虫の飼育槽は成虫のそれと違って臭いがないので、部屋の中へ入れても女房殿から苦情の出ないのが有り難いです。
 写真ではふたまで密閉しているように見えますが、多少は外気と循環できる程度のすき間はあいています。それと、たまにはふたを開けてマットの具合などを点検するつもりです。
 本日の室温は10度。地中(マット)温は6度でした。よくも悪くもマット自体が断熱効果を持っているわけですが、発酵熱などはないとしか思えません。あまり暖かいとは言えないようで、幼虫達はどうしているでしょうか。
 写真の飼育槽とはべつにもう一つ、断熱などをしない飼育槽を比較対象として用意しました。断熱処置したものとどのくらいマット内の温度が違うかまた報告したいと思います。


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